大人用
表紙/裏表紙
見返し/---
お母さんに 贈る 世界でたった一冊の絵本 私たちの大切なお母さん いつも いつも ありがとう 2006年5月14日 咲良&一輝より |
---/ページ1
ページ2/ページ3
河野 愛子さんのすむ星が いつまでも美しくありますように ち きゅう 地球は ごちそう 村 ひさき 作・絵 クリエイト・ア・ブック |
ページ4/ページ5
今から46億年前、 地球は 誕生しました。 40億年前、 地球に 最初の命が 出現して、 500万年前、 地球に ヒトが 生まれました。 お母さんは 命を受け継いで 受け継いで、 38年前 地球に 誕生したのです。 それから 38年。 お母さんは 地球からごちそうを いただいて、 地球にはぐくまれて ここ 緑豊かな場所に くらしています。 |
ページ6/ページ7
地球のごちそう、 それは 太陽のあふれる光。 地球と太陽の間 はるか1億5千万キロメートル おりてくる 無数の金色の線、輝く粒。 お母さんに 降り注ぎ、 お母さんを 包み込み、 |
ページ8/ページ9
お母さん まぶしい粒々 たっぷり 食べて 体の中から 元気 こぼれる。 |
ページ10/ページ11
もっと 地球のごちそう、 それは 海。 地球の表面70パーセントを覆う 青い水。 やさしいさざ波 大きなうねり。 いだかれるような音と 染まるリズム。 海流は拡がり 潜り 廻り。 お母さん すうっと 飲みほして 心 さらさらに なっていく。 |
ページ12/ページ13
まだ 地球のごちそう、 それは 大地。 深み30キロメートルの 岩石の塊。 土の豊かさ 暖かさ 軟らかさを 添えて どこまでも 強く 支えてくれる。 お母さん じっくり 味わって 静かに 力 満ちてくる。 |
ページ14/ページ15
つぎの ごちそう、 それは 雲と雨。 絹糸のような 羊のような 巨大な渦巻きのような 幾種もの雲が 高さ20メートルまでの 空を飾り 刻々と流れ。 やがて 雲の粒は雨の玉に。 つらなって 地上に届く。 お母さん 楽しさ 連れて 透明に うるおっていく。 |
ページ16/ページ17
まだまだ ごちそう、 それは き 木 樹。 緑 黄緑 深緑 赤 黄 茶色 黄金色。 丸 三角 とげとげ ぎざぎざ。 大陸の3分の1を占めて 薫放ち 美しい息を生む。 お母さん ぱりぱり 頬ばると 澄んだ気配に 満たされる。 |
ページ18/ページ19
さらに ごちそう、 それは 石と 木の実と はな 花 華。 久しい時の中で つくられた 無数の形 いろいろな模様 不思議な重なり 鮮やかな色。 お母さん 手にとって 見る楽しさ 触れる喜び 教えてもらう。 |
ページ20/ページ21
すばらしい 地球のごちそう。 お母さんも 咲良も 一輝も 毎日毎日 おいしくて。 大人が 感動して 子どもも うれしくて。 重さ59,700,000,000,000億トンの 地球だから いつまでも 無限のような 気がした。 でも 人は もう 気づいている。 地球が 痛がっていることを。 泣いていることを。 限りあるごちそうだということを。 |
ページ22/ページ23
だから お母さんも 咲良も 一輝も 地球を大切にする方法を 求めて。 知る姿勢。 感謝の気持ち。 無駄にしない行動。 護る態度。 育む行為。 ひとりひとりが できることから ひとつずつ。 思いは集まり きっと 地球に注がれる。 |
ページ24/ページ25
地球が生んでくれた お母さんの命、 地球が生んでくれた お母さんの命、人の命は、 人の命は、地球がある限り、 その次へ はるか未来へ 伝わっていくべきもの。 人が生まれ出る 何億年も前から 植物も 魚も 虫も 鳥も 動物も あらゆる命が ずっと つながってきたことを 見習って。 宇宙に浮かぶ青い地球は 命をのせた唯一の惑星。 命に満たされてこそ 笑うように輝く星だから。 |
ページ26/ページ27
さあ つづきのごちそう、 地球のデザートを どうぞ。 地球のデザート それは 虹と雪と雷。 透明七色電飾に うっとり。 冷たさ熱さに すっきり。 轟音静音に びっくり。 お母さん すべての感覚 きわだって 喜び 五体を 駆けめぐる。 |
ページ28/ページ29
こんどの デザート、 それは 月と星。 夜空に流れる 星ぼしのメロディー。 明るく浮かぶ 月の指揮者。 お母さん 瞬きのオーケストラに 耳すます。 |
ページ30/ページ31
さて 地球の飲み物、 川と滝は いかが? 流れが続く 心地よさ。 音の走る 気持ちよさ。 水面の響き きらきらと。 お母さん ゆったり 飲みながら やさしい 時間 とり戻す。 |
ページ32/ページ33
最後のごちそう、 それは 大きなごちそう 空気。 目には 見えないけれど 必ずそこに在って 満たしてくれる。 気づくことも 忘れてしまうのに ぐるり地上100キロメートルをくるんで 守ってくれる。 広く 大きく 深く ずっと ずっといつも。 お母さん 広く 大きく 深く 吸い込んで おいしい おいしいと 幸せになる。 |
ページ34/ページ35
たくさんの 地球のごちそう。 46億年の時を経て この先も 命を紡いでくれる ごちそう。 人は お母さんも 咲良も 一輝も 感謝を込めて いただきます。 地球よ、 ありがとうございます。 |
---/見返し